知っているんだ(グリーン)
あの人はひどく気取っていて、格好つけで、プライドが高くて――ほんの少しだけ、とっつきにくいところがある。わたしもトレーナーとして出会ったばかりの頃、ミリほどの苦手意識があったくらいだ。 グレンじまでナーバスになっているあの人を初めて見たと…
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なつかしいね(マリィ)
「……あ。マリィ、あれ、覚えてるかい?」 ラベンダーが指差す先にあったのは、スパイクタウン郊外にある小さな公園。少しばかり寂れているし、遊具の痛み具合からは治安の悪さが見て取れるが、それでも二人にとっては思い出深い場所だった。「ここ……そう…
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反省してる?(クロード)
「だから言ったでしょう、根を詰めすぎるなって。日頃から口を酸っぱくしていた理由、これで理解してもらえたかしら?」「すまん……」 ぐうの音も出ない、とはまさにこれ。寝台に沈み込んで渋い顔をするクロードは、頭上から降ってくるウィノナのお説教に少…
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目の前にいる君だって(ルキナ)※近親愛
「エヴァン! あなた、もう少し慎重に動くということはできないのですか……!?」「あのなあ、そんなちまちまやってたら大物を取り逃がしちまうだろうが」「ですが、無闇に突っ込んでいっては命を落としかねませんよ! 頼みますから、もう少し……」「いく…
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不可視の縁(リーリエ)
目を閉じると、ぼくに笑いかけてくださるお嬢さまのすがたが浮かぶ。寝ても覚めてもぼくの心を占めるのはリーリエさまたった一人で、それはきっとこれからも、決して揺らぐことなどない。彼女がいるから今のぼくがいて、そうやって少しずつ積み重ねてきた歴…
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もしもし、ヒトモシ(セキ)※
「なあ――ヨヒラ、いいだろ?」 ぼんやりとした灯りのなか、セキさんが静かに身を寄せてくる。まだ何もしていないはずなのに、耳をくすぐる艶っぽい声と吐息のせいで、あたしの頭はすぐにくらくらしはじめた。「で……でも、明日は朝からご用事があるんじゃ…
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心の狭さがバチュル並み(グラジオ)
最近、グラジオさまは一人でお出かけすることが増えた。少し前にできたお友だちと――グラジオさまはお認めにならないが――バトルツリーに挑戦するらしい。照れくさそうにしてはいるものの、ひどく楽しそうなグラジオさま。今までずっと閉じた世界で生きてき…
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よくあるやつ(セキ)
「だーれだっ!」 ぽむ。突如視界を奪ったそれは、想像していたよりもふかふかしていて、柔らかな触り心地だった。 ふわ、ふわ、撫でるように目元をくすぐられ、ついつい笑ってしまいそうになる。「誰だろうなあ。オレにはちっともわかんねえぜ」 肩をすく…
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傾きだしている(クロード)
誰かといると安らぐなんて、いつからそんなふうに思うようになったのだろう。よもや自分が誰かの隣で安息を得るようになるなんて、今までちっとも考えたことがなかった。編入先の金鹿の学級はなぜだかひどく心地が良くて、賑やかで奔放な気風が、いつしか私の…
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花びらのように(ナタネ)
あなたはとても朗らかで心優しい人だから、周りには自然と人やポケモンが集まってくる。たくさんの笑顔に囲まれて笑うあなたはとても魅力的で、そんなあなたに恋をした、いわばロズレイドに誘われたミツハニーが僕だ。 みんなに慕われているあなたのことを…
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頼むから……(ディミトリ)※近親愛
「お前は、王妃になっても鍛錬を欠かさないのだな」 湯浴みを終えてやってきたウィノナを出迎え、しみじみと呟く。日頃の鬱憤を晴らしてきたのだろうか、その顔はどこか晴れ晴れとしていた。「当たり前でしょう。確かに私はこの国の王妃だけれど、それ以前に…
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全身全霊ポケモンバトル!(レッド)
「いっけー、あられ! 『ハイドロポンプ』!」 ラプラスのするどい『ハイドロポンプ』が、カメックスの甲羅を掠る。すんでのところでかわしたそれは地面を大きく抉り、『あまごい』によって倍増している威力の程を視覚的にも知らしめてきた。 ただ、この天…
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