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ゴッドイーター / ジャックジャンヌ / ダンガンロンパ / プロジェクトセカイ / ルーンファクトリー

ゴッドイーター

神を喰らわば

タツミ、アリサ、シエル、ほか / 第二部隊の副隊長と、双子の弟たち

ジャックジャンヌ

男装77期生

タイトル:未定 / 世長 / 完結済
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短編 / 世長

  • いいやつだね

    「同期に白田がいてくれて本当によかった」「え、どうしてですか?」「あいつがいると良いカモフラージュになるんだ」「あ……」「白田は本物の女より可愛い。だからあいつより背が高くて顔立ちの冷たい僕は、相対的に『中性的なジャック』でいられたんだ」「…

  • meaning

     ――これ、さんに似合いそう。 思わず手にとってしまったのは、彼女の艷やかなくちびるを思い起こさせる上品な色のリップだった。すぐにでもやってくるだろう秋の香りをまとうそれは、少しくすんだ金髪と、女性にしては低い、響くような優しい声を五感に蘇…

  • 君のその声で

     ――いい名前ですよね、「」って。 とある休日の、午後三時。玉阪から少し離れたワンルームマンションにて、私たちはゆったりとした時間を過ごしていた。大学に通うため始めたひとり暮らしはなかなか不便なところもあるが、こうして二人っきりで好きなよう…

  • 20XX年5月15日

     日々を創司郎と一緒に過ごすようになって、果たして何年の月日が経っただろうか。 スマホの画面を見ながらそんなことを思うのは、この数字がリセットされた瞬間が、私たちにとってある種の節目と言える時であるからかもしれない。住み慣れてきたアパートの…

  • 真面目だなあ、過ぎるほどに

     静謐な雰囲気すら漂う図書室で聞こえてくる、控えめな息吹の音。ぱら、ぱらりと、呼吸よりもゆっくりと繰り返されるそれは、僕の右方で静かに鳴り響いていた。 ――否、“鳴り響く”なんてほどじゃない。公演の原典を学ぶ創司郎が、熱心に本をめくっていた…


短編 / 希佐
  • 息吹と死滅

     ――高科更文は天才だが……お前はどうだ? 挑戦的な笑みを浮かべた校長先生の言葉が、今もこの胸に深く突き刺さっている。 高科更文は天才だ。それはこのクォーツにて、彼の後輩として過ごした一年間でいやというほど痛感させられた。彼は紛うことなき天…

  • 君は傷ついてくれるのか

    「立花……ごめん。僕、やっぱりユニヴェールにはいられないみたいだ」 進級をすぐそこに控えた春の日、クォーツ寮の廊下にて。 ちょうど私室に至る道中ですれ違った立花に、僕はまっすぐとそう告げた。今日という日を楽しむためにだ。今までこういったイベ…

  • 君の宝をいただいた

    「なあ、立花」「はい?」「白田とか、忍成兄弟とか……ロードナイトの人間を見てると、自分たちの努力諸々が少し馬鹿らしく思えてくるよな」「あはは……それは本当に、先輩のおっしゃるとおりですね……」「ユニヴェールに入ってもう三年目になるけど、あい…


短編 / 高科
  • こころに触れる

    「――高科先輩。お誕生日、おめでとうございます」 それは、なんてことない夜のことだった。 寮の中庭で夜風に吹かれている高科へ、がそっと声をかけたのである。星のさやけさを邪魔しないよう、つとめて静かな語り口で。 なぜならば、今日は六月十四日。…


和菓子屋の娘

高科

  • はじまりかしら、終わりかな

    「――ん、美味い。やっぱさんのつくる和菓子は別格だな」「あはは、ありがとうございます。でも、おだててもおまんじゅうが一個増えるだけですよ」「マジ? やったね。じゃあ新作もう一個ください」「はいはーい」 冬の新作、「雪だるまんじゅう」に舌鼓を…


ロードナイトのジャック

BL

  • キュートな笑顔に首ったけ?

    「ってさー、マジびっくりするくらいお兄ちゃんのこと好きだよねー」 ある休日の昼下がり、学食のスープをごくりと飲み干したときだった。俺の正面でお上品にパンをちぎっている稀が、いささか訝しむような調子で俺に話しかけてきたのである。 さすがロード…

  • 飼い犬のきもち

    ※背後注意--- いい子ね、。私、あなたみたいに素直な子はとっても好きよ――司先輩の声が鼓膜にこびりついたまま、俺は先日の熱帯夜から未だ抜け出せないでいる。 あの夜以来、俺はベッドに思い切り潜り込んでは悶々と考え込むという困った習慣を身につ…


御法川
  • いぬのおもい

    「よし、今日は歌唱の指導をやるからしっかりついてこいよ」「もちろんっす!」 基絃先輩はデキる男だ。この人は二年でジャックエースを張れるくらいには才能溢れた人であり、その程度は個人賞の常連、なおかつ夏公演には銀賞を獲得したという実績にも表れて…

ダンガンロンパ

超高校級のボイストレーナー

苗木

  • エスパーってわけじゃないよ

    「苗木くんさあ、もしかしてさやかのこと考えてる?」 出し抜けな言葉に、つい心臓が喉から飛び出そうになった。大げさに肩をゆらしたボクを見て、声の主はくすくすと笑う。「べつにエスパーってわけじゃないよ? 苗木くんがわかりやすいだけ」「ええ……?…

プロジェクトセカイ

星空を夢見て

司、KAITOほか / 司と同じクラスの学級委員


フォロワー5桁の神絵師、絵名の後輩

絵名GL

  • 君のみぞ知る

     時計の針は、そろそろ夜の七時を指し示そうとしている。カチ、カチ、規則的なそれに耳を傾けながらカーテンの隙間に目を向けると、あたりの景色がもうすぐに真っ暗になりそうな、ひどく複雑な色合いをしているのが見えた。 ――これ、次の絵に使おうかな。…

  • 狂おしくて、どうしても、私は

     私の欲しいものを持っている、あの子のことが苦手だった。 あの子は、私が地べたを這いずっても決して手に入れられないような、至宝のそれを持っている。その現実が頭の奥をつつくたび、私は足元が音を立てて崩れるような恐怖に苛まれ、すぐに視界がどす黒…

ルーンファクトリー

花香る町で

ガジ、ラスク、キール、さくや、シャオパイ、ほか / 人間とモンスターのハーフである双子
公式で片想い要素のあるキャラとの恋愛要素があります


ブロッサムの孫娘

病床のおり / ダグ
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短編 / ダグ

  • 恋の予感?

     ダグ、と呼ばれてふと我に返る。 手元にあった報告書をぱたりと閉じ、声のほうを振り向けばそこにいたのは家主であるブロッサムだった。 相も変わらず穏やかな笑みをたたえるそのすがたに、ちくりと罪悪感が刺激されてほんの一瞬だけ顔をしかめる。 ――…

  • 黄金の欠片

     黄金に「誰か」の面影を見た。 その「誰か」が誰なのか、擦り切れた記憶のページをめくってなんとか手繰ってみようとする。おそらく従軍時代の記憶だ。頭の片隅にいるのはもはや顔も朧気になってしまった男であるが、ただ無機質な日々を送るなか、「故郷に…

  • 覚えているものだから

    「ねえ、ダグ。フレイが最近おもしろい木を育ててるって話、知ってる?」 それは火曜日の昼下がり。退屈な店番でふあふあとあくびを繰り返すダグの目を覚ましてやろうと、は商品を整理する手を止めることなく、先日ヴォルカノンに聞いた話を彼に向けて振った…

  • あなたのほうよ

    「だから無理すんなって言っただロ!」 見慣れた木造の天井を眺めるあたしに向かって、ダグはため息まじりに呆れたような声を出す。 ふかふかのベッドは温かいし、ダグは隣にいてくれるうえ、言葉は少し乱暴でもあたしを気遣ってくれているという、個人的に…

  • 初恋、初キス、初嫉妬

    「妬いてなんかないわ」 そう出し抜けにつぶやくはぷくりと頬を膨らませている。まごころ雑貨店の店先にて、彼女はここぞとばかりにダグへと視線を突き刺していた。 どことなく呆気にとられたダグに思い切り詰め寄ってみるが、しかし彼は依然として身に覚え…

  • 仲良きことは美しきかな

    「あ、ねえ! フレイさん、ダグさんの話知ってる?」 自室から出てきて、直後。ドアをくぐった目の前をちょうど通りかかったらしいキールが、明るく話しかけてくる。 相変わらずの愛らしい笑みは見る人の毒気をすっかり抜いてしまうようで、さしものフレイ…

  • 君の面影にキスをした

    ※5軸--- が息を引き取ったのは、そう昔のことでもない。 頑張った、のだと思う。元来あまり強くなかった体は晩年になるとやはり端々で悲鳴をあげて、あの脆く華奢な体に数多の苦痛を連れてきた。かつて彼女の祖母がそうであったように、少しずつベッド…

  • 四人目の家族

    ※子供がいる---「産後の肥立ちが悪い」なんて言葉は、今までの人生でも何十回と聞いてきタ。それは、たとえばゼークス帝国にいた頃のくだらない喧騒だったり、雑貨屋の店番をしていたときの、なんてことない世間話だったリ。 当時のオレは「ご愁傷さマ」…