花びらのように(ナタネ)
あなたはとても朗らかで心優しい人だから、周りには自然と人やポケモンが集まってくる。たくさんの笑顔に囲まれて笑うあなたはとても魅力的で、そんなあなたに恋をした、いわばロズレイドに誘われたミツハニーが僕だ。 みんなに慕われているあなたのことを…
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全身全霊ポケモンバトル!(レッド)
「いっけー、あられ! 『ハイドロポンプ』!」 ラプラスのするどい『ハイドロポンプ』が、カメックスの甲羅を掠る。すんでのところでかわしたそれは地面を大きく抉り、『あまごい』によって倍増している威力の程を視覚的にも知らしめてきた。 ただ、この天…
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答えはどっちだ!(ユウキ)※近親愛
「にしても、チイロもめちゃめちゃ料理上手くなったよな……」 テーブルに並ぶ色とりどりの夕食を前に、お行儀よく手を合わせながらしみじみと呟く。ここ数日いただいてるごはんはすべてチイロ手ずからのもので、母のそれを彷彿とさせる味は、ホウエンに残し…
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うわさをすればかげうち(レッド/グリーン)
「グリーンさんって、レッドさんのこと本当に大好きですよねー。口を開けばすーぐレッドさんのお話するし、おかげでコエダもレッドさんについてすっごく詳しくなっちゃいましたよ」「……」「あ! そのお顔、もしかして照れてます? 前にグリーンさんが言っ…
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あなたと共にある証(ユウキ)※近親愛
あたしの部屋は、少し前からとびきりに物が増えた。自分では絶対着ないような服、縁のないシェーバー、余分なお箸、使い慣れない歯ブラシ。一気に狭くなった我が家を見ながら、しかし、あたしの心は充足感でいっぱいだ。なぜならこれらは、ユウキがそばにいて…
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深夜二時(ユウキ)※近親愛
――ばかばかばかっ、ユウキのばか! もうしらない、だいっきらい―― 泣いて怒る自分の声に、思い切り叩き起こされた。おそらくもう十年ほど前の、ユウキと大喧嘩してしばらく口を利かなかったときの記憶だ。 まさか、今になってこんな夢を見ることにな…
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いい風呂の日(マリィ)
「ラベンダーさん、今日はいい風呂の日だって」「え? ……ああ、本当だね」「あの……」「一緒に入りたいの?」「うん……その、せっかくだし、少しだけでも」「うーん……」「別に嫌ならいいんだけど――」「ただのお風呂じゃすまなくてもいいならいいよ」…
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朝のひと時は(ククイ)
「ククイ博士、おはようございます」 ポケモンスクールの門を潜り、職員室にて顔を合わせる。愛しいその人はこちらを窺うと白い歯を見せて笑い、いつもと変わらぬ挨拶をくれた。「おはよう、マドカ。今日もよろしく頼むな」 職員椅子に深く腰掛け、受け持つ…
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背中を見ている(リーリエ)
陽の下へさらされたうなじに、じわりと汗が滲んでいた。つややかなポニーテールの隙間から覗くそれを目に入れ、ぼくはお嬢さまへ日傘を差し出す。かつて奥さまから贈られたそれはお嬢さまのお気に入りの品であり、足元が影に覆われたことと日傘の形を意識の内…
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無題(センリ)※近親愛
血というものが憎かった。それが愛しくて嫌だった。この身に流れる半分があの人のものである事実、もう半分は違う女。それはひどく甘美であり、苦痛でもあり、2人をつなぐ証でもある。流れる赤が惜しくて嫌いだ。だからあたしはいつも恐れる。体に赤があるこ…
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無題(グラジオ)
「愛おしい」という言葉はあなたのためにあるのだろう。わたしの心が震えている、あなたを見るたび叫び出す。あなたの声が、吐息が、空気が、瞳が、血が皮が骨が毛が、それらすべてが在るだけなのにわたしは胸が痛むのだ。あなたのすべてがほしくなる、浅まし…
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