ぎっくり腰

「う……い、いたたた……」
「お、こーこ。どうしたんだよ、そんな体屈めちまって」
「タツぼん……その、腰がちょっと、痛くて……」
「腰ィ……?」
「言っとくけど変な理由じゃないよ? 最近事務作業が増えたおかげで、体があちこち強張っちゃってさ」
「うん」
「それで……ちょっと体をほぐそうかなって体操してたらなんか、やっちゃったみたいで」
「俗に言うぎっくり腰ってやつか」
「そう……」
「まあ……うん、そうだよな。俺らも若くねえんだもんな」
「うっ」
「でもまあ、よくよく考えてみろって。このご時世でぎっくり腰になれるほど長生きできるってのは幸せなことだろ」
「それは……そう……」
「ただ、あんま無理すんなよ? いくら神機使いの体が丈夫とはいえ、過信は禁物だからな」
「くっ……! やめてよ、その生暖かい目! 自分の老化を突きつけられたみたいで余計につらくなっちゃうじゃん、私より年上のくせに……!」
「一個しか変わんないだろって。それに、俺はまだまだ現役だぜ? 前線こそ退いたけどな」
「ぐうう……!」

貴方は×××で『優しくしないで』をお題にして140文字SSを書いてください。
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2024/09/29