とどのつまりは……(クロード)

「なあ、ウィノナ。これから、俺と一緒に授業を抜けないか?」
「はあ……? どうして私がそんなことしなくちゃいけないのよ」
「まあまあ、そう言うなって。たまにはいいだろ? 俺も一人で抜けるのはなんとなく気が引けてね。寂しいと言ってもいい」
「なら普通に出席すればいいじゃない」
「それはそれ、これはこれだ。……ま、もちろんタダでと言うつもりはないさ」
「どういうことよ」
「俺と一緒に来ることで、真面目な優等生で通ってるおまえは不審に思われるかもしれないが――その代わり、クラクラしてたまらないくらいの、とびっきりの体験をさせてやるぜ」
「……、ふうん。そう。あなたがそこまで言うってことは、さぞや素晴らしいことなんでしょうね? ……いいわ。どうせ次はセイロス教についての有り難いお話だった気がするし、あなたの提案に乗ってあげてもよくってよ」
「さっすが、話がわかるね! それじゃ、さっそく――」

 
あなたが×××で書く本日の140字SSのお題は『その代わり』です
https://shindanmaker.com/613463