あとがき

普段あとがきなんてそうそう書かないんですが、このお話はちょっと言いたいことがあったので例外的に置いています。

先日blogのほうでもちょろっと申し上げたんですが(移転前の話なので今のMEMOにはないです)、夢主がオリ地方に行くことはずっと前から決めていたことでした。それこそ夢主ができて少ししてくらいから……かな?
ただ、その頃はユウキくんと仲違いしたままというか、彼に対しての怯えを怯えと勘違いしたままで逃げるようにこの地方へたどり着いてタイプマスターになる……という感じの流れでした。
でもそこからなんとなく考えが変わって、「そうじゃない未来もあるんじゃないか」と思い始めたのがつい最近のことです。その流れでこのお話を書き始めました。
この結末は色々と障害がつきまとうものであるけれど、二人なりの幸せにたどり着けたんじゃないかな~と思います。

ここからはオリ地方の補足になりますが、カバタ地方は恋愛に関してわりと自由というか……同性愛にあまり偏見のない土地なので、きっと近親愛についてもそれほど拒否反応を示されたりしないのではないかと。
もちろん二人とも双子であることは公言しないだろうし、知ってる人だけ知ってる……くらいだとは思いますが、仮にバレてもダメージは少なめで済むかな、みたいな。
どうしても不自由さや偏見を強いられる恋愛なので、せめて少しでもおだやかに過ごしてほしい(他人事)

近親愛といえば、わたしは血のつながりを「絆」と取るか「柵」と取るか、というのをずっと意識していて(それこそ他のお話でも)、小説ページの「柵にとらわれて」もそういうことだったりします。
今回、ユウキくんは一貫して「絆」なんですが、夢主は「柵」から「絆」に変化するタイプでした。だから最終話を「絆をむすんだ」というタイトルにしています。

 
このままだと止まらなくなりそうなのでこのへんで……!
このたびはご覧くださってありがとうございました! また次回お会いできたときは、よろしくお願いいたします。

 
2022/06/08