彼女の横顔は、いつもきらきらと輝いている。
ジムリーダーとしてバトルに励むときも、草花を愛で、育てるときも。……もちろん、ポケモンの様子をうかがうときだって。
いつもナタネさんはとてもきれいで、可愛くて、僕の視界をちかちかと弾けさせるのだ。
ゆえに僕は、時おり彼女に話しかけることすらおこがましいと、まるで自分が夢のなかにでもいるような、幸せと背中合わせの恐ろしさを覚えてしまって、急に目の前がまっくらになるときがある。
しかし、そうして暗く落ち込みそうになる僕を救ってくれるのもまた、他でもない彼女のかがやきであって。ナタネさんは僕が落ちくれそうになるたびに手をとって、微笑み、すくいあげてくれるのだ。
――大丈夫だよ、シラシメくん。あなたにはあたしがついてるんだから。
そうやって僕のすべてを許し、認め、受け入れてくれる彼女の優しさに、僕はいつまでも包まれながら、赤子のようにねむるのだった。