稲妻、落ちる
「おはよう、。あれから調子はどうかな?」 朝。突然呼び止められたのは、学生寮の階段を降り、花壇に目を向けながらぼうっと歩いていたときだった。 風にそよぐ花々は、私の心をひたすらに癒やしてくれる。それと同じように彼の――アッシュの声すらもまた…
ファイアーエムブレム 君との軌跡(士官学校編) 細氷に光る懐刀
頭の奥に在る景色
あれから七年の月日が経ち、私の人生には様々な変化が訪れた。恨めしい存在であった母が亡くなり、彼女の既知である紋章学者の養子に入ったのは三年ほど前のことだ。 今に至るまでには様々な悶着があったが、目的を果たすためならそんな苦労は瑣末なことだ…
ファイアーエムブレム 君との軌跡(士官学校編) 細氷に光る懐刀