短編(ペパー)

裏切りの味は舌にひりつく

※あんまり明るくない話です ---  ペパーという青年に、友だちはあまり多くなかった。 なぜなら彼はいつだって、「あのフトゥー博士の息子」というレッテルを背負わされているからだ。背中に貼りつけられたそれはいつも彼を孤立させ、彼に向けて後ろ指…