短編(セテス)

心がえがく君のこと

「セテス様、今日は何のお話を書いていらっしゃるんですか?」 書庫への道中、ふと半開きの扉が目に入ったのはいつもどおりの昼下がりのことだ。興味本位で中を覗いてみると険しい顔で執務机に向かうセテスがいて、はさらなる興味をむくむくと芽生えさせたの…