永遠のように(ジェローム)
それは、ひどく穏やかな昼下がり。ミネルヴァちゃんとお空の散歩を終わらせて、ジェロームと二人、のんびりと過ごしていたときのことだ。「やっぱ、ジェロームの顔かな。できれば仮面は取っててほしいけど」 出し抜けに口を開いたわたしに、ジェロームはひ…
ファイアーエムブレム 文章 短編(ジェローム)
誓いの弓立(ジェローム)
ジェロームがひどく優しい男であるということを、恋人であり幼なじみでもあるわたしは深く理解している。 彼は真っ当な感性を持った常識人だ。まあ、仮面の趣味やそのあたりは少し人と違ったものを持っているけれど……それでも彼が面倒見の良い優しい人間…
ファイアーエムブレム 文章 短編(ジェローム)
日焼け止めなんかないものね(ジェローム)
「ね、ジェローム。お節介かもしれないけどさ、砂漠とか陽射しの強いところにに行くときは気をつけたほうがいいよ」「……なぜだ」「日焼けだよ。ジェローム、いっつも仮面着けてるでしょ? 仮面のかたちの日焼け跡とかできたら大変じゃない? しばらく他の…
ファイアーエムブレム 文章 短編(ジェローム)
飛竜の息吹が聞こえるここで(ジェローム)
――ね、ジェローム。お願いがあるんだけど。 そう持ちかけたとき、仮面越しでもわかるくらいの嫌な顔をされたことを覚えている。 それでも彼は決して無視はせず、わたしの話に耳を傾けてくれた。ぶっきらぼうな物言いではあるが、「なんだ」と確かに。 …
ファイアーエムブレム 文章 短編(ジェローム)